施設ごとの節水対策がわかる|アクアリブート
施設ごとの節水対策がわかる|アクアリブート » 企業(法人・施設)が節水に取り組むためには?事例も紹介 » 業務用節水器の導入で不衛生に?
知っておくべき衛生リスクとメンテナンスの負担

業務用節水器の導入で不衛生に?
知っておくべき衛生リスクとメンテナンスの負担

目次

業務用節水器の導入は、水道代を節約して経費削減につながる施策の1つです。しかし、過度な節水によって衛生管理が不適切になり、不衛生な環境になってしまう恐れがある点も無視できません。また、適切な衛生環境を維持するためには十分なメンテナンスが必要になり、ランニングコストの増大につながる可能性もあります。

業務用節水器の導入を検討する際は、単なる節水効果やイニシャルコストだけでなく、継続的なランニングコストや衛生面でのリスクといった多角的な観点から考えることが大切です。

節水機器の導入で生じる「衛生面」の不安とリスク

蛇口・吐水口付近における「雑菌の繁殖」

業務用節水器として節水アダプターなどを蛇口に取り付けた際、吐水口の付近が複雑な構造となってしまい、水切れが悪くなることがあります。

水切れが悪くなると、結果として吐水口付近に雑菌が繁殖する環境を生んでしまうなど、衛生環境の悪化を引き起こすリスクがあります。

不衛生な蛇口は必然的に、そこから流れる水の汚染にもつながるのです。

水量低下に伴う「洗浄力・衛生環境」への懸念

節水器の導入で水量や水圧が低下すると、例えば従来の清掃方法や洗浄手順では十分に汚れを洗い流せなくなる恐れが生じます。

特に飲食店の厨房や医療施設など高度な衛生管理が求められる環境において、食器や各種器具の汚れを適切に洗い流せなかったり、洗剤の泡が残ってしまったりすると、食中毒や院内感染といった深刻な事態につながる恐れが増大するでしょう。

また、そのような環境で十分な衛生管理を行おうとすれば、洗浄にかかる時間が増えて作業効率の低下や従業員の負担増にもつながります。

機器の構造からくる「メンテナンス負担」と動作不良

内部やセンサー部分への「水垢・カルキ」の蓄積

業務用節水器の仕様として、節水装置の内部や自動水栓のセンサー部分などに水垢やカルキといった不純物が蓄積しやすい構造になっているものもあります。

内部構造の問題による水垢やカルキの蓄積は、外から見ても気付きにくく、放置することで自然に解消することはありません。加えて、状況が悪化すれば流路が狭くなったり、完全に詰まって水が流れなくなったりといった事態に発展する恐れもあります。

清掃を怠ることで発生する「動作不良」

水垢やカルキの蓄積は業務用節水器の動作不良のリスクを増大させるため、日常的な清掃や定期メンテナンスによって汚れなどを除去し、常に適切な使用環境を維持することが不可欠です。

また、メンテナンスを怠って機器の動作不良が深刻な故障に発展した場合、設備の修理や有償交換といったコストの増大を招く点にも注意が必要です。

どれほど優秀とされる業務用節水器であっても、その性能を正しく維持するためには適切なメンテナンスや清掃といった管理作業が欠かせません。

安全に運用するための「継続的なメンテナンス体制」の構築

現場での「分解清掃・フィルター点検」のルール化

業務用節水器のメンテナンスにはさまざまな方法や工程がありますが、日常的に行える作業の1つとして「分解清掃・フィルター点検」といったものが考えられます。

日常メンテナンスとしての分解清掃・フィルター点検は専門的な技術や知識を必要としないため、普段から水道を使用する従業員が日々の業務の範囲内で行える仕組みづくりが大切です。また、フィルターの在庫を常備したり、清掃手順をマニュアル化して共有したりと、運用体制を適正化することも必要です。

お手入れが容易な機器とサポートが充実した業者の選定

業務用節水器では日々の清掃やメンテナンスが必須だからこそ、その作業が可能な限りシンプルかつ簡単なものであることも重要なポイントです。そのため、導入前の段階で、導入後の作業やオペレーションも含めて製品を選定するようにしてください。

また、現場の作業員が行う日常メンテナンスの範囲を超えた定期メンテナンスに関しては、事前にアフターフォロー体制やその費用などを業者へきちんと確認しておくことが大切です。

まとめ:節水効果と衛生面・運用負担のバランスを見極める

業務用節水器は導入して終わりではなく、その後も適切な性能を維持して衛生環境や節水効果を正しく保つことが求められます

業務用節水器の価値を高めるためにも、継続的なメンテナンスの負担や衛生基準のバランスなどを考えながら、現場の運用体制に合致した設置業者や機器の選定を行いましょう。