施設ごとの節水対策がわかる|アクアリブート
施設ごとの節水対策がわかる|アクアリブート »  【法人・施設向け】効果が出やすい!すぐにできる節水対策を徹底解説! » 節水用蛇口の選び方・導入メリットがわかる

節水用蛇口の選び方・導入メリットがわかる

目次

洗面台や厨房、清掃用水栓などに使われる節水蛇口は、水道代の削減だけでなく、清掃の手間軽減や環境配慮にもつながる実用的な設備です。

この記事では、整流器や流量制御機構などの仕組みをはじめ、導入によるコスト削減効果やSDGsへの貢献、選定時の注意点まで詳しく解説。初めての導入でも失敗しないためのポイントをまとめています。

節水用蛇口とは

節水用蛇口は、使い勝手や洗浄力を損なわずに水の使用量を抑えるよう設計された蛇口です。見た目は一般的な蛇口とほとんど変わらず、取り付けも簡単。ホテルや病院、スポーツジムや温浴施設など多くの施設にて導入が進んでおり、水道代の節約や環境負荷の軽減に効果的です。

節水用蛇口の仕組み

節水用蛇口は、水の無駄を抑えながら快適に使えるよう、内部構造や動作にさまざまな工夫が施されています。主な仕組みは次の通りです。

1. 整流器・泡沫器による
水流の工夫

蛇口の内部には、水の流れを整えて飛び散りを防ぐ「整流器」や、水に空気を混ぜてボリューム感を出す「泡沫器(ほうまつき)」が組み込まれています。水量を減らしつつも洗浄力や使い心地を維持できます。

2. 流量制御機構による
出しすぎ防止

水の出しすぎにブレーキをかける「流量制御機構」が搭載された蛇口は、レバーやハンドルをどれだけひねっても、一定以上の水が出ないよう自動で調整されます。使用者が水量を意識しなくても、自然と節水できるのが特長です。

3. センサー・タイマーによる
自動制御

手をかざすと水が出る「センサー式」や、ボタン操作で一定時間だけ水が出る「タイマー式」では、使うときだけ水を出し、使わないときには自動で止まる仕組みになっています。水の出しっぱなしを防ぎ、効率的な使用が可能です。

4. 意識せずに節水できる
快適設計

節水用蛇口は、出しすぎを防ぐ構造と空気を含ませる技術によって、水の使用量を抑えながらも快適な使用感を実現しています。節水=不便というイメージを払拭する設計により、誰でも無理なく節水を続けられる点が特長です。

節水用蛇口のメリット

水道代を削減で
経費負担を軽減できる

節水用蛇口を導入することで、無駄な水の流出を抑え、必要な分だけを効率よく使用できるようになります。日々の業務を変えることなく、水道光熱費の負担を抑えることができ、施設全体の経費最適化につながります。

特に、水の使用頻度が高い温浴施設や病院、スーパーなどでは、蛇口からの水の積み重ねが運営コストに直結。節水対策に取り組むことで、運用コストへの意識を高めながら、持続的なコスト管理が可能です。

後付けで簡単に導入でき
管理負担も少ない

節水用蛇口は既存の水栓に装着するだけで使えるため、大がかりな工事不要でスムーズに導入できます。トイレの洗面所、宿泊施設の客室内、厨房の流し台など、業務を止めずに取り付けられるのも利点です。

水量調整も工具なしで行え、スタッフがその場で対応可能なため、導入後の管理負担も抑えられます。一度取り付ければ、継続して節水効果が得られる実用的な対策です。

環境への配慮として
SDGsの取り組みにもつながる

節水用蛇口は、水資源を効率的に使える設計で、施設運営における環境負荷の軽減に貢献します。日々の業務を変えることなく取り組めるため、無理のない形での持続可能な運営体制の構築が可能。

特に、ホテルや旅館、温浴施設、公共施設など、環境配慮や社会的責任への対応が求められる施設にはおすすめで、こうした節水対策がSDGsへの取り組みの一環としても評価されやすくなります。コスト削減だけでなく、施設の信頼性や環境への姿勢を示す手段としても有効です。

節水用蛇口のデメリット

盗難やいたずらによる
破損・紛失リスクがある

不特定多数が利用するスーパーのトイレや温浴施設のパウダールーム、プールの更衣室・シャワーエリアなどでは、盗難やいたずらの対象になることがあります。

これは、工具を使わずに簡単に取り外せる構造の製品が多く、設置場所によっては外部から手が届きやすいためです。また、繰り返しの使用や固定の甘さによって、使用中に緩んで外れてしまうケースも。

盗難や落下などの事故を起こさないためにも、専用工具でしか取り外せない構造のカバー付き製品を選ぶことが有効です。設置後の安全性を高めるだけでなく、メンテナンス管理の工数削減にもつながります。

【盗難対策もできる】
アースアンドウォーターの
節水システムを詳しく見る

使用感が悪くなり業務や
利用者対応に支障が出ることがある

水量を抑える構造により、水の勢いが弱くなりすぎると、厨房での洗い物や洗面台での手洗い、トイレの清掃などで、洗いにくさや流しづらさを感じることがあります。これは、スタッフの作業効率を下げるだけでなく、施設利用者からの不満につながることも。

こうしたリスクを避けるには、水量を柔軟に調整できる製品を選ぶことが有効です。用途や利用者に合った水流が選べる設計であれば、快適さと業務効率を両立しながら節水に取り組めます。